ロードバイクのタイヤバーストの原因を検証してみました。
使用頻度、乗車実績、保管状況、手入れ等の状況は考慮せずに
起こった現象と確認できた事を中心に書いてみます。
タイヤバーストを引き起こした直接の原因はブレーキシューが
タイヤサイドに接触し、擦り切れて起きました。
で、なんでブレーキシューがタイヤに接触したか、ですが
それはブレーキキャリパー(シマノ105)の状態にヒントがありました。
お預かりした当該車両のブレーキキャリパーは前後共に
センタリング調整ネジが通常位置よりも異常に飛び出しており
調整ネジの調整範囲を超えた位置にありました(ネジがほぼ効いてない状態)
小さくて見づらいですが、上記のシマノの取説では
ドライバーが指してあるのがセンタリング調整ネジです。
それで、その調整ネジが最大緩むとどうなるか...
ご覧のように、通常見えないセンターのピボットボルトが見え
ブレーキシューが移動してタイヤに接触しブレーキワーヤーが大きく緩みます。
で次に、この調整ネジを正常な位置まで閉め込んでいくと
ブレーキワイヤーの緩みが取れます。
正常な状態です。
これが、お預かりした当該車両から分かったことの全てです。
そして他の同じブレーキキャリパーでも同様の結果になります、
当たり前ですね、そういう構造ですから...
でも、なぜネジが緩んだのかはハッキリ分かりません。
緩み止めを塗布してはあるので簡単には緩まないんですが
調整ネジですので、固着力は弱いタイプになっています。
そして、この調整ネジを落としたという事例もいくつかありますから、
走行時の振動や車載時の振動等で緩んだのではないかと考えられます。
一般的に特殊ネジ以外は振動で必ず緩むことになっていますので
日頃の点検や手入れ、走行時の異音、ガタ、違和感等
少しの変化を見逃さないように注意して対処すれば
大事に至る事は少ないように思いますが...
以上、この事例が自転車愛好者の皆様のお役に立てることを願います。
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